BMWとの共同開発
17年ぶりの復活を遂げたトヨタのフラッグシップスポーツカー、GRスープラ。BMWとの共同開発で、トヨタではGRスープラ、BMWではZ4として販売されま
す。共同開発とはいえ、RGスープラがクーペで、Z4がオープンカーであり、見える部分の部品は9割が別モノです。生産はオーストリアのマグナ・シュタイヤー社。つまり、GRスープラは輸入車となります。ウインカーレバーも左側です。
トヨタとBMWがスポーツカーを新しく共同開発するということで、ターゲットとなったクルマがあります。それはポルシェのケイマン/ボクスターです。こちらもクーペとオープンカーの組み合わせで、ミドルクラスのスポーツカーでは世界最高峰と見なされています。そのライバルに勝つ! という高い目標で、GRスポーツとZ4は開発されました。
ライバルに勝るため、開発陣は思い切った手を打ちました。それはホイールベースを、これまでの常識を破るような短いものにしたのです。
幅(トレッド)に対して前後(ホイールベース)が、非常に短い。なんと、トヨタの86よりも10cmもホイールベースが短いのです。それに対して、トレッドは5?9cmもGRスープラの方が幅広くなっています。これだけホイールベースが短いのですから、俊敏性は抜群でしょう。
https://www.news-postseven.com/archives/20190616_1390864.html
スープラのプロフィール
1970年代に北米で人気を博していたダットサン・フェアレディ280Zの対抗馬として、現地ディーラーからの直列6気筒クーペが欲しいという要望を受けて初代が開発された。この時はスペシャリティカー・ラグジュアリークーペの位置づけであったが、代を重ねるごとにスポーツ路線へと舵を切り、トヨタブランドのフラッグシップクーペにまで成長した。5代目では後部座席も取り外されるほどに走行性能が追求されている